第1章: 概要
この章では、治験を実施する際の治験責任医師の責務について説明します。
治験を実施する治験責任医師の ICH -GCP上の責務
第1章: 概要
治験は、治験薬の安全性と有効性を評価するために実施されます。 治験は、製造販売承認申請の評価に必要な、統計的な証拠を規制当局に提供します。 これらの実施される治験は: • 治験を実施する一人一人が、被験者の権利、安全、および福祉を守ります • 治験で得られるデータの品質と完全性を確実にします。
ICH GCPガイドライン
医薬品の臨床試験の実施に関する基準(GCP:Good Clinical Practice)は、医薬品規制調和国際会議(ICH)によって、データならびに報告された結果が信頼でき正確であり、かつ被験者の権利、人格の統合性、および機密が守られていることを保証する、治験の設計、実施、遂行、モニタリング、監査、記録、分析、および報告の基準として定義されています。
治験を実施するすべての者は、被験者の権利、安全、および福祉に配慮する責務があります。これらに配慮することは「科学および社会のための利益」より優先されるべきです。
ICHは、各国でGCPを適用するにあたっていくらかの柔軟性を認めてはいますが、この基準は、すべての適用される規制要件(すなわち、地方、国、および地域の法律と規制)に従うことを要求しています。
このコースについて…
このコースを修了すると、ICH GCPへの遵守の方法を理解できるようになります。また、以下の事項に関する治験責任医師の主要な責務も確認できるようになるでしょう。
- 試験責任医師の要件
- リソース
- 被験者に対する医療
- 治験審査委員会への申請等
- 治験実施計画書(プロトコル)の遵守
- 開封を含む無作為化の手順および治験薬の管理と使用
- インフォームド・コンセント
- 進捗状況、安全性、中止または中断、および最終的な治験状況の報告を含む文書
あなたが治験を監督する治験依頼者であれば、治験責任医師に適用されるICH GCP要件を理解することができるようになるでしょう。
あなたの組織が直接UL EduNeeringから、教育単位を継続するためのオプションを購入されている場合は、 <a class="jobaid" data-forced="no" href="Assets/lang_13/jobaids/continuing_education_credits_directly_through_ul_eduneering.pdf" target="_blank">ここ</a> をクリックすると、さらに詳しく知ることができます。
GCPの原則
この章では、GCPの基本原則について説明します。
第2章: GCPの原則
ICH GCPの第2項は、原則の枠組みであり、安全性とデータの完全性を保持するための責務も含んでいます。
各ボタンをクリックすると、これらの原則について詳しく知ることができます。
2.1
2.1
治験は、「ヘルシンキ宣言」に基づく倫理原則に従って実施されるべきであり、 <a class="jobaid" data-forced="no" href="Assets/lang_13/jobaids/declaration_helsinki.pdf" target="_blank">ここ</a> をクリックするとその全文を見ることができます。ヘルシンキ宣言は1964年に世界医師会によって初めて発行され、次のように宣言しています。「人間を対象とする医学研究は、科学文献の十分な知識、その他の関連する情報源、および適切な研究室での実験ならびに必要に応じた動物実験に基づき、一般に認知された科学的原則に従わなければならない。研究に使用される動物の福祉は尊重されなければならない。」治験もまた、ICH-GCPおよび適用される規制の要求事項を遵守できるように実施される必要があります。
2.2
2.2
治験を開始する前に、個々の被験者と社会にとって期待される利益と、予期される危険及び不便とを比較考量する必要があります。治験は、期待される利益によって危険を冒すことが正当化される場合にのみ、開始および継続されるべきです。
2.3
2.3
被験者の人権、安全、および福祉に対する配慮が最も重要であり、科学的および社会的利益よりも優先されるべきです。
2.4
2.4
治験薬に関して、その治験の実施を指示するのに十分な非臨床および臨床試験に関する情報が得られている必要があります。
2.5
2.5
治験は、科学的に妥当でなければならず、治験実施計画書(プロトコル)にその内容が明確かつ詳細に記載されている必要があります。
2.6
2.6
治験は、治験審査委員会(IRB)/独立倫理委員会(IEC)が事前に承認した治験実施計画書を遵守して、実施される必要があります。
2.7
2.7
被験者に対する医療および被験者のためになされた医療上の決定に関する責任は、医師、または歯科医師が常に負う必要があります。
2.8
2.8
治験の実施に関与する者は、その教育、訓練および経験により、その業務を十分に遂行しうる要件を備えている必要があります。
治験責任医師の資格要件は、一般的に、最新の履歴書(CV)により文書化されます。治験依頼者ならびに規制当局は、専門分野に特化した訓練/資格要件の文書を要求する場合もあります。これらの資格要件には、治験依頼者から提供される治験薬概要書および治験実施計画書に記載された治験薬ならびにその使用についての知識も含まれます。
2.9
2.9
すべての被験者から、治験に参加する前に、自由意志によるインフォームド・コンセントを得なければなりません。
2.10
2.10
治験に関する全ての情報は、正確な報告、解釈および検証が可能なように記録し、取扱いおよび保存する必要があります。これは、すべての記録(紙および電子)に適用されます。
2.11
2.11
被験者の身元を明らかにする可能性のある記録は、適用される規制要件に準拠し、被験者のプライバシーと秘密保全に配慮して保護される必要があります。
2.12
2.12
治験薬の製造、取扱いおよび保存は、適用される「医薬品の製造管理および品質管理に関する基準(GMP)」を遵守して行う必要があります。これらは、承認された治験実施計画書に従って使用されなければなりません。
2.13
2.13
治験のあらゆる局面の質を確保するための手順を示したシステムが運用される必要があります。
用語
ICH GCP内の定義は、治験に関与する様々な当事者の責務を理解し、差別化するのに役立つでしょう。このページの書籍には、これらの定義が含まれています。
どのくらい理解できましたか?
確認テストを修了して、どれだけ理解したか試してください。
治験実施施設において治験を実施する責任を有する人物は誰ですか?
治験責任医師
治験分担医師
治験依頼者
治験審査委員会(IRB)
治験が治験実施施設において複数の者から成るチームによって実施される場合、治験責任医師がそのチームの責任者たるリーダーです。主席治験責任医師(principal investigator)と呼ばれる場合もあります。
治験責任医師が、治験実施施設において治験を実施する責任を有しています。
治験の発案、運営、および(または)資金に対する責任を負う、個人、会社、機関、または団体を定義するのに使用される用語は何ですか?
治験依頼者
治験責任医師
治験分担医師
治験審査委員会(IRB)
治験依頼者は、治験の発案、運営、および(または)資金提供に対する責任を負う、個人、会社、機関、または団体です。
治験依頼者が、治験の発案、運営、および(または)資金に対する責任を負う、個人、会社、機関、または組織団体です。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 治験分担医師は、治験実施施設において、重大な治験関連手順を実施するため、および重要な治験関連決定を行うため(またはそのどちらかを行うため)、治験責任医師によって指名ならびに監督される、治験チームの個々のメンバーです。
治験分担医師は、治験実施施設において、重大な治験関連手順を実施するため、および重要な治験関連決定を行うため(またはそのどちらかを行うため)、治験責任医師によって指名ならびに監督される、治験チームの個々のメンバー(たとえば、助手、研修医など)です。
治験分担医師は、治験実施施設において、重大な治験関連手順を実施するため、および重要な治験関連決定を行うため(またはそのどちらかを行うため)、治験責任医師によって指名ならびに監督される、治験チームの個々のメンバーです。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 独立倫理委員会(IEC)に付随する法的地位、構成、機能、運営、および規制要件は、国によって異なる可能性がありますが、IECがGCPに従って活動できることを保証するものである必要があります。
独立倫理委員会(IEC)に付随する法的地位、構成、機能、運営、および規制要件は、国によって異なる可能性がありますが、IECがGCPに従って活動できることを保証するものである必要があります。
独立倫理委員会(IEC)に付随する法的地位、構成、機能、運営、および規制要件は、国によって異なる可能性がありますが、IECがGCPに従って活動できることを保証するものである必要があります。
治験実施計画書とその改訂、ならびに被験者のインフォームド・コンセントを得るための方法と資料に対して、継続的審査を行うのは次のうちどれですか?
治験審査委員会(IRB)/独立倫理委員会(IEC)
治験依頼者
治験責任医師
IRB/IECは、被験者の権利、安全、および福祉の保護を保証する責任も負っています。
治験審査委員会(IRB)/独立倫理委員会(IEC)は、治験実施計画書とその改訂、ならびに治験被験者のインフォームド・コンセントを得るための方法と資料に対する継続的審査を行います。
治験
この章では、製造販売承認に先立って実施される治験の相(フェーズ)について説明します。
第3章: 治験
治験は、治験薬の臨床的、薬理的、および薬力学的(もしくはこれらのいずれか)の効果を特定するため、治験薬の副作用を特定するため、および(または)治験薬の安全性や有効性を判断する目的でその吸収、分布、代謝、および排出(もしくはこれらのいずれか)を研究するために実施されます。治験責任医師の責務について学習し始める前に、治験の「相」(フェーズ)に対する概論的な学習として、治験が実施される順序を説明している背景情報を紹介します。
相(フェーズ)
以前に製造販売が承認されていない治験薬に対する臨床研究は、通常その順序および目的の両方に基づき、3つの相(フェーズ)に分けられます。これらの相は、安全性と有効性両方の評価に関係します。
- 第1相 - 臨床薬理試験および臨床薬力学試験
- 第2相 - 探索的試験
- 第3/4相 - 検証的試験
安全性と有効性
治験から得た情報は、非臨床試験で入手した情報と合わせて、治験薬の承認前の規制当局による安全性と有効性の評価のために使用されます。
主要目的
ICHは、臨床薬力学試験、探索的試験、および検証的試験といったそれらの主要目的によって、治験を分類しています。これらの用語はしばしば第1、2、3相と同等としてとらえられますが、これらは同義ではありません。たとえば、第2相または3相の治験は、臨床薬理学の要素を含む場合があります。
各ボタンをクリックすると、治験の各相について、より詳しく知ることができます。
第1相(フェーズ1) - 臨床薬理試験および臨床薬力学試験
第1相(フェーズ1) - 臨床薬理試験および臨床薬力学試験
第1相試験(フェーズ1)は、新製品の忍容性(tolerability)および薬理学的特性を評価するために実施されます。これはしばしば、臨床薬理試験と呼ばれます。少数の被験者への単回投与から始め、その化合物が十分安全であると判断された場合、さらなる治験が実施されます。第1相は通常、6ヶ月から12ヶ月で完了し、一般的には健康なボランティアによる100名以下の被験者を対象とします。第1相の進捗に従い、より多くの個人が参加し、最大耐量を決定するために用量を増やします。研究者は、その化合物における薬物動態の特性に特別な注意を払わなければなりません(たとえば、吸収、分布、代謝、および排出)。ただし、適応症を持つ研究対象の患者に対して毒性化合物が試される場合を除きます(たとえば抗がん剤)。第1相試験では、治験薬の有効性を評価しようとはしません。
第2相(フェーズ2) - 探索的試験
第2相(フェーズ2) - 探索的試験
第2相試験は、症状を治療中の患者に実施されます。これは、その化合物の治療的ベネフィットを評価し、第3相中に使用される用量および治験計画を確立するために使用されます。これはしばしば、探索的試験の相と呼ばれます。通常、1年から2年の期間中に、100名から200名の患者が複数の治験に参加します。第2相の間に試験を受ける患者数は、その化合物の有効性を統計的に検証するのには十分ではありません。
第3相および第4相(フェーズ3および4) - 検証的試験
第3相および第4相(フェーズ3および4) - 検証的試験
第3相および第4相は、実施期間が最も長い相です。これらは、その安全性と忍容性を評価し続けながら、その治療の有効性を統計的に検証することを主目的としています。第3相はしばしば、現在の治療を新化合物と比較します。これは、検証的試験の相と呼ばれます。数百から数千の被験者が、2年から3年以上の期間参加します。製造販売申請は、第3相の終わりに提出されます。
第4相の治験は、新薬の長期間の有効性と安全性、ならびにさらに大人数の患者に対する長期にわたる治療を特定ならびに評価するために実施されます。第4相試験は、新薬または機器に対する規制当局の承認後に設けられます。
用語
あなたは治験で使用される用語に熟知する必要があります。 <a class="jobaid" data-forced="no" href="Assets/lang_13/jobaids/page_12_terms.pdf" target="_blank">ここ</a> をクリックすると、これらの用語と定義についての印刷可能な資料を見ることができます。
用語集 1.1 薬物有害反応(ADR: Adversed Drug Reaction) 新しい医薬品またはその新しい用法に対する承認前の臨床試験において、特に治療用量が確立されない場合:あらゆる投与に関連した医薬品に対するすべての有害で意図しない反応は、薬物有害反応(ADR)とみなされるべきである。医薬品に対する反応という語句は、医薬品と有害事象の間に因果関係があるという、少なくとも合理的な可能性がある、すなわちその関係を否定できない、ということを意味する。 市販医薬品について:有害で意図しない薬物への反応、および、疾病の予防、診断、もしくは治療、または生理学的機能への修正のために人に通常使用される用量で起きる、薬物への反応(ICH ガイドライン「治験の安全性データの取り扱いについて:緊急報告のための用語の定義と報告の基準」を参照のこと)。 1.2 有害事象(AE:Adverse Event) 医薬品を投与された患者または被験者に生じた、あらゆる好ましくない医療上の出来事。この治療との因果関係が必ずしもあるとは限らない。したがって有害事象(AE)は、その医薬品(治験薬を含む)に関係しているかどうかにかかわらず、医薬品(治験薬)の使用に一時的に関連した、好ましくない、かつ意図しない、あらゆる兆候(異常な検査所見を含む)、症状、または疾患である可能性がある((ICH ガイドライン「治験の安全性データの取り扱いについて:緊急報告のための用語の定義と報告の基準」を参照のこと)。 1.3 改訂(治験実施計画書に対するもの) 「治験実施計画書の改訂」を参照のこと。 1.4 適用される規制要件 治験薬に対する治験の実施を取り扱っている、あらゆる法律および規制。 1.5 承認(治験審査委員会関連) 治験が、治験審査員会(IRB)および治験実施医療機関の定める規則、ならびに医薬品の臨床試験実施基準(GCP)および適用される規制要件に従って審査され、これらの規制内で治験実施医療機関において実施できるという、IRBによる肯定的な判定。 1.6 監査 治験に関連する活動および文書に対する体系的かつ独立した検証のことで、治験実施計画書(プロトコル)、標準作業手順(SOP)、医薬品の臨床試験実施基準(GCP)、および適用される規制要件に従って、これらの活動が実施されたか、また、データが記録、分析、および正確に報告されたかどうかを確定することを目的とする。 1.7 監査証明書 監査が行われたことを確認する監査役による証明書。 1.8 監査報告書 治験依頼者の監査役による、監査結果についての書面による評価。 1.9 監査証跡 事実経過の再現を可能にする文書。 1.10 盲検化/遮蔽化(blinding/masking) 治験に参加する一人または複数の患者が、治療方法の割り付けについて知らされないようにする措置。単盲検法は通常、被験者が割り付けの内容を知らされないこと、二重盲検法は通常、被験者、治験責任医師、モニター、および一部の事例では集約されたデータの分析者が、治療割り付けの内容を知らされないことを意味する。 1.11 症例報告書(CRF: Case Report Form) 各被験者について、治験依頼者に報告するよう治験実施計画書が要求しているすべての情報を記録するための、印刷された、または光学的もしくは電子的な文書。 1.12 治験 人を対象とするあらゆる研究で、以下のいずれか(またはすべて)を目的とするもの: (1)治験薬の臨床的、薬理学的、およびその他の薬力学的(もしくはこれらのいずれか)な効果の検出または確認、(2)治験薬の有害反応の確認、(3)治験薬の安全性や有効性をするための、治験薬の吸収、分布、代謝、および排出の検討。治験(clinical trial)と臨床試験(clinical study)という用語は、ここでは同義として扱われる。 1.13 治験の総括報告書(Clinical Trial Report) 被験者に対して実施された治療薬、予防薬、または診断薬の治験についての書面による文書で、臨床的および統計的な記述、説明、分析を一つの報告書に網羅してまとめたもの(ICHガイドライン「治験の総括報告書の構成と内容」を参照のこと)。 1.14 対照薬 (Comparator) 治験において比較の対照として使用される治験薬もしくは市販薬(すなわち実対照薬)、またはプラセボ。 1.15 遵守(治験関連) GCP要件および適用される規制要件等、治験に関するすべての要求事項に従うこと。 1.16 機密保持 治験依頼者に帰属する情報または被験者の身元に関する情報を、認められたもの以外への開示から保護すること。 1.17 契約書 業務および義務の委任と分担、ならびに適切な場合には財務事項についての取り決めを記述した、(二者またはそれ以上の)当事者間の書面による合意文書で、日付ならびに署名が記入されたもの。治験実施計画書は、契約書の基礎としての役割を果たすことができる。 1.18 治験調整委員会(Coordinating Committee) 多施設共同治験の実施を調整するために、治験依頼者が設置することのできる委員会。 1.19 治験調整医師(Coordinating Investigator) 多施設共同治験において、参加する各治験実施医療機関の治験責任医師を調整する責任を担う(治験責任)医師。 1.20 開発業務受託機関(CRO:Contract Research Organizations) 治験依頼者の治験関連業務および職務の一部またはそれ以上を遂行するために、治験依頼者と契約した個人または組織(商業的、学術的、またはその他)。 1.21 直接閲覧(Direct Access) 治験の評価に重要なあらゆる記録や報告の検査、分析、検証、および複写を許諾すること。直接閲覧を行うことのできるいかなる当事者(たとえば、国内外の規制当局、治験依頼者のモニターや監査役など)も、被験者の身元および治験依頼者に帰属する情報に関する機密保持を図るため、適用される規制要件に従って、あらゆる妥当な予防処置を講ずる必要がある。 1.22 文書 治験の方法、実施、および結果(もしくはこれらのいずれか)、治験に影響を及ぼす要因、ならびに講じられた処置に関して記述または記録された、あらゆる方式のすべての記録(書面による記録、電子的、磁気的、光学的記録、走査図、X線写真、および心電図等が含まれるがこれらに限定されない)。 1.23必須文書(Essential Document) 治験の実施と生成されたデータの品質を個別に、かつまとめて評価することを可能にする文書(「8. 治験実施のための必須文書」を参照のこと)。 1.24 医薬品の臨床試験実施基準(GCP:Good Clinical Practice) データならびに報告された結果が信頼でき正確であり、かつ被験者の権利、完全性、および機密が守られていることを保証する、治験の計画、実施、遂行、モニタリング、監査、記録、分析、および報告に関する基準。 1.25 独立データモニタリング委員会(IDMC:Independent Data Monitoring Committee) 治験の進捗、安全性データ、および重要な有効性エンドポイントを周期的に評価し、治験を継続、変更、または中止するかどうかを治験依頼者に進言することを目的として、治験依頼者が設置することのできる独立したデータモニタリング委員会。 1.26 公平な立会人 治験の実施から独立し、治験関係者から不当に影響を受けない人であって、被験者またはその法定代理人が同意文書およびその他の被験者への説明文書を読むことができない場合にインフォームド・コンセントの過程に立ち合い、同意文書および説明文書を読む者。 1.27 独立倫理委員会(IEC:Independent Ethics Committee) 医学の専門家および医学を専門としないメンバーから成る独立組織(治験実施医療機関内、地域内、国内ないし複数国にまたがって設けられる審査会または委員会)であり、治験に関与する被験者の権利、安全、および福利の保護を確実にする責任を負う。特に、治験実施計画書、治験責任医師の適格性、施設、および被験者のインフォームド・コンセントを入手/文書化する際に使用する手段と資料について審査し、これに承認ないし好意的判定を与えることによって、被験者の保護を公に保証する責任を負う。IECに付随する法的地位、編成、機能、運営、および規制上の要求事項は、国によって異なる可能性があるが、このガイドラインに記載されているとおりに、IECがGCPに従って活動できるようにする必要がある。 1.28 インフォームド・コンセント 被験者の参加決定に係わる、治験のあらゆる側面からの説明を受けた後に、当該治験への自発的な参加を被験者が自由意志によって確認するプロセス。インフォームド・コンセントは、書面による、署名と日付が記入されたインフォームド・コンセント文書を用いて文書化される。インフォームド・コンセントのプロセスは、医療記録/原ファイル(ならびに新しい情報の確認に関する文書)内に記載されている必要がある。 1.29 査察 治験実施施設、治験依頼者および開発業務受託機関(CRO)の施設(もしくはそのいずれか)、またはその他の規制当局が適切とみなした施設に存在し、当局が治験に関係すると判断した文書、設備、記録、およびその他のリソースについて、規制当局が行う公式の審査。 1.30 治験実施医療機関(Institution) 治験が実施される、公的または私的な医学または歯学関係の施設。 1.31 治験審査委員会(IRB:Institutional Review Board) 医療・科学の専門家、および科学を専門としないメンバーから成る独立組織。特に、治験実施計画書(プロトコル)とその改訂、ならびに被験者のインフォームド・コンセントを入手/文書化する際に使用する手段と資料を審査、承認、および継続審査することによって、被験者の権利、安全、および福利の保護を保証する責任を負う。 1.32 治験の中間報告書 治験の進行中に行われる分析に基づく、中間的な結果とその評価に関する報告書。 1.33治験薬(Investigational Product) 治験において被験薬または対照薬として使用される、有効成分を含む製剤またはプラセボ。承認されていない(製剤上または包装上の)方法で使用するまたは組み合わせる場合、承認されていない適応症に用いる場合、あるいは承認された用途についてさらに情報を収集する目的で使用される場合には、市販承認済み医薬品も治験薬に含まれる。 1.34 治験責任医師(Investigator) 治験実施施設において治験の実施に関する責任を有する人物。治験実施施設において治験が複数人から成るチームによって実施される場合、治験責任医師がそのチームを指導する責任を負い、この場合は主席治験責任医師(principal investigator)と呼ばれることもある。「治験分担医師(Subinvestigator)」も参照のこと。 1.35 治験責任医師/治験実施医療機関(Investigator/Institution) この用語は、「適用される規制要件により要求されている場合には、治験責任医師および治験実施医療機関(またはこのどちらか)」を意味する。 1.36 治験薬概要書(IB:Investigator’s Brochure) 被験者への治験の実施に関する、治験薬についての臨床および非臨床データを編集したもの(「7. 治験薬概要書」を参照のこと)。 1.37 法定代理人 被験者になると見込まれている者に代わり、被験者の治験への参加について同意する権限を適用される法律の下で与えられた、個人または裁判機関もしくはその他の組織。 1.38 モニタリング 治験の進捗を監視し、治験実施計画書、標準作業手順(SOP)、医薬品の臨床試験実施基準(GCP)、および適用される規制要件に従って、治験が実施、記録、報告されていることを保証する行為。 1.38.1モニタリング計画 治験のモニタリングに関する方法、責任、および要求事項についての説明。 1.39 モニタリング報告書 モニターが、治験依頼者のSOPに従って、治験実施施設への各訪問後、および(または)治験に関するその他のコミュニケーションの後に、治験依頼者に提出する書面による報告書。あらゆる中央モニタリングの結果も報告される必要がある。 1.40 多施設共同治験(Multicenter Trial) 単一の治験実施計画書に従い、複数の施設で、したがって複数の治験責任医師によって実施される治験。 1.41 非臨床試験 人を対象としない生物学的試験研究。 1.42 判定(独立倫理委員会におけるもの) 独立倫理委員会(IEC)が下す判断および忠告(またはそのいずれか)。 1.43 原医療記録(Original Medical Record) 「原資料(Source Documents)」を参照のこと。 1.44 治験実施計画書(Protocol) 治験の目的、設計、方法、統計学的考察、および組織について記述した文書。治験実施計画書には通常、治験の背景および根拠も記述されるが、これは、治験実施計画書に引用されている他の文書内に記述することも可能である。ICH GCP全体を通じて、「治験実施計画書」という用語は、「治験実施計画書および「治験実施計画書の改訂」を意味する。 1.45 治験実施計画書の改訂 治験実施計画書に加えられた変更で、文書に記述された、または公式に明示されたもの。 1.46 品質保証(QA:Quality Assurance) 治験の実施、データ生成、文書化(記録化)、および報告が、医薬品の臨床試験実施基準(GCP)ならびに適用される規制要件を遵守していることを保証するために設定された、計画的かつ体系的なすべての活動。 1.47品質管理(QC:Quality Control) 治験関連の活動の品質に対して求められる要求事項を満たしていることを検証するために、品質保証システム(Quality Assurance System)の一環として行われる実務的な手法および活動。 1.48 無作為化 偏り(バイアス)を軽減するために、被験者を無作為に処置グループまたは対照グループに割り付けるプロセス。 1.49 規制当局(Regulatory Authorities) 規制を行う権限を有する機関。ICH GCPにおいては、「規制当局」は提出された治験データを審査する当局、および査察を実施する当局を含む(第1.29項を参照)。これらの機関は、管轄当局(competent authorities)として記述される場合もある。 1.50 重篤な有害事象(SAE:Serious Adverse Event) または重篤な薬物有害反応(SADR:Serious Adversed Drug Reaction) 用量にかかわらず、以下のようなあらゆる好ましくない医療上の出来事。 • †死亡に至るもの • †生命を脅かすもの • †治療のための入院または既存入院期間の延長が必要なもの • †永続的または重大な障害/不能に陥るもの • †先天的な異常/先天性欠損を来すもの • その他のあらゆる重要な医学的事象(死亡に至らない、生命を脅かさない、または入院を必要としない可能性のあるもの)は、適切な医学的判断に基づいて、それらが被験者を危険にさらす可能性がある場合、また上記の結果(†で指定されているもの)の1つを防ぐために医学的または外科的介入を必要とする可能性がある場合、重篤な有害事象であるとみなされる場合がある。 (ICH ガイドライン 「治験の安全性データの取り扱い:緊急報告のための用語の定義と報告の基準」を参照のこと。) 1.51 原データ(Source Data) 治験における臨床所見、観察、またはその他の活動に関する、元の記録またはその保証付き複写に記載されているあらゆる情報で、治験の再現および評価に必要なもの。原データは、原資料(元の記録またはその保証付き複写)に含まれる。 1.52 原資料(Source Documents) 元の文書、データ、および記録(たとえば、病院記録、診療チャート、検査ノート、メモ、被験者の日誌または評価用チェックリスト、投薬記録、自動計器の記録データ、正確な複写であることが検証によって証明された複写または転写物、マイクロフィッシュ、写真のネガ、マイクロフィルムまたは磁気媒体、X線写真、被験者ファイル、および治験に関与する薬局、実験室、医療技術部門に保存されている記録など)。 1.53 治験依頼者(Sponsor) 治験の発案、運営、および資金提供(またはこれらのいずれか)に対する責任を負う、個人、企業、研究機関、または組織。 1.54 治験依頼者兼治験責任医師(Sponsor-Investigator) 単独または他者と共同で治験を発案ならびに実施し、被験者への治験薬の投与、処方、または使用を直接指示する個人。この用語には、個人以外(たとえば法人や機関)は含まれない。治験依頼者兼治験責任医師の責務には、治験依頼者と治験責任医師双方の責務が含まれる。 1.55 標準作業手順(SOP:Standard Operating Procedures) 特定の業務を均質に遂行するための、詳細に記述された指示書。 1.56 治験分担医師(Subinvestigator) 治験実施施設において、重大な治験関連手順を実施するため、および重要な治験関連決定を行うため(またはそのどちらかを行うため)、治験責任医師(Investigator)によって指名ならびに監督される、治験チームの個々のメンバー(たとえば、助手、レジデント、特別研究員など)。「治験責任医師(Investigator)」も参照のこと。 1.57 被験者(Subject/Trial Subject) 治験に参加し、治験薬の投与を受けるかまたはその対照となる個人。 1.58 被験者識別コード(Subject Identification Code) 個々の被験者の身元に関する秘密を保護するため、治験責任医師が各被験者に割り当てた固有の識別符号で、治験責任医師が有害事象およびその他の治験関連データ(もしくはそのいずれか)を報告する際に、被験者の氏名の代わりに使用されるもの。 1.59 治験実施施設 治験に係わる業務が実際に行われる場所。 1.60 予測できない薬物有害反応(Unexpected Adverse Drug Reaction) 有害反応のうち、適用可能な治験薬に関する情報(たとえば、未承認の治験薬では治験薬概要書、承認済み医薬品では添付文書や特性を記した説明書)と、その性質や重症度が一致しないもの(ICH ガイドライン「治験の安全性データの取り扱い:緊急報告のための用語の定義と報告の基準」を参照のこと)。 1.60.1コンピュータ化システムのバリデーション コンピュータ化されたシステムに対する特定の要求事項を一貫して満たすことができるよう、設定ならびに文書化するプロセス。バリデーションは、システムの設計からその廃棄まで、または新しいシステムへの移行まで、正確さ、信頼性、ならびに一貫した意図する性能を保証するものでなければならない。 1.61 社会的弱者である被験者 正当化されるかどうかにかかわらず参加に伴うベネフィットに期待することによって、または参加を拒否した場合に上位者からの報復が予測されることによって、治験への参加に対する自由意志が不当に影響を受ける可能性のある個人。例としては、階層構造を持つグループの構成員としての、医学生、薬学生、歯学生、看護学生、下位の病院および検査機関の職員、製薬企業の従業員、軍隊の隊員、および留置されている者が含まれる。その他の社会的弱者である被験者には、不治の病に罹患している患者、養護施設収容者、失業者もしくは貧困者、緊急状態にある患者、少数民族集団、ホームレス、放浪者、難民、未成年、ならびに治験参加への同意を与える能力のない者などが含まれる。 1.62 福利(被験者の)(Well-being) 治験に参加する被験者の肉体的および精神的な健全性。 1.63 保証付き複写 原本として背景、内容、および構造を記述したデータを含む、原記録と同じ情報を得るための、(日付のある署名や実証プロセスを通じた生成物などによって)検証されている原記録の複写(使用される媒体の種類にかかわらない)。 1.64 モニタリング計画 治験のモニタリングに関する方策、方法、責任、および要求事項を説明している文書。 1.65 コンピュータ化システムのバリデーション システムの設計からその廃棄まで、または新しいシステムへの移行まで、コンピュータ化されたシステムに対する特定の要求事項を一貫して満たすことができるよう、設定ならびに文書化するプロセス。バリデーションへのアプローチは、そのシステムの使用目的ならびに被験者の保護に影響を及ぼすようなシステムの潜在性、および治験結果の信頼性を考慮に入れた、リスク評価に基づく必要がある。
どのくらい理解できましたか?
確認テストを修了して、どれだけ理解したか試してください。
第3相試験の目的は、 _____ です。
治療の安全性と有効性を統計的に検証すること
健常な被験者において良好な忍容性を示している、安全用量の最大限度を判断すること
治療上の有益性を評価し始めること
用量を確定すること
第3相試験の目的は、対象集団に対して処方される最終用量の安全性と有効性を検証することです。
第3相試験の目的は、対象集団に対して処方される最終用量の安全性と有効性を検証することです。
第2相試験の主要目的の1つは、 _____ です。
第3相試験中に使用される用量および治験計画を確立すること
最大耐量を決定すること
現在の治療を新しい化合物と比較すること
第2相試験の目的は、安全性プロフィールと、対象集団において最も有効な用量との均衡を保つことです。この治験の結果は、第3相の安全性および有効性試験において検証される最終用量を決定します。
第2相試験の目的は、安全性プロフィールと、対象集団において最も有効な用量との均衡を保つことです。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 第1相試験の目的は、新製品の忍容性および薬理学的特性を評価することです。
第1相試験の目的は、新製品の忍容性および薬理学的特性を評価することです。この治験から得た用量は、第2相試験において検証される用量範囲の基礎になります。
第1相試験の目的は、新製品の忍容性および薬理学的特性を評価することです。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 第1相試験では、治験薬の有効性を評価することはありません。
適応症を持つ研究対象の患者に対して毒性化合物(たとえば抗がん剤)が試される場合を除き、第1相試験は、治験薬の有効性を評価を評価しようとはしません。
第1相試験は、治験薬の有効性を評価を評価しようとはしません。
インフォームド・コンセント
この章では、被験者に対するインフォームド・コンセントに関する責務について説明します。
第4章: インフォームド・コンセント
インフォームド・コンセントは、自由意志に基づいた、継続するプロセスです: • 被験者のリクルートメントやスクリーニング、同意書への署名から始まる。 • 被験者の治験への参加中、ならびに研究中止後も、継続される。 同意は、適用される規制要件およびGCPの原則を遵守しなければなりません。
書面によるインフォームド・コンセント
被験者に提供される、書面でのインフォームド・コンセント文書および、広告、治験の概要、日誌を含むその他のあらゆる書面による資料に対して、IRB/IECの承認が必要です。
被験者に提供される、書面によるインフォームド・コンセント文書、およびその他のあらゆる書面による情報は、被験者の同意に関連する可能性のある重要な新情報が得られた場合は、いつでも改訂されなければなりません。改訂された書面によるあらゆるインフォームド・コンセント文書、および書面による情報は、使用に先立ってIRB/IECの承認を受ける必要があります。
新しい情報
その治験への参加を継続するという被験者の意志に影響を及ぼす可能性のある新しい情報が得られた場合、これを迅速に被験者またはその法定代理人等に通知し、かつ治験記録の一部として書面によって文書化されなければなりません。IRB/IECは、改訂されたあらゆるインフォームド・コンセント文書およびその他の書面による情報が使用される前に、それらに対して承認を与えなければなりません。
治験責任医師および治験スタッフは、治験に参加するまたは参加を継続するよう、被験者に強要したり不当に影響を与えたりしてはいけません。
同意の話し合い
同意の話し合いは、治験責任医師によるか、治験責任医師が指名した人物によって実施される可能性があります。
各ボタンをクリックすると、被験者およびその法定代理人等(もしくはそのどちらか)に提供される、口頭および書面の両方における情報について、より詳しく知ることができます。
基準
基準
同意のプロセスは、以下の基準を満たしていなければなりません。
<ul><li> 法的権利を放棄させるまたはそれを疑わせる原因になってはなりません。</li><li>治験責任医師、治験実施医療機関、治験依頼者、またはその他の代理人の過失に対して、法的責任を免除する、または免除するように見えてはいけまません。</li><li>同意説明文書で使用される文言は、被験者またはその法定代理人等、また必要であれば公平な立会人が理解しやすいものである必要があります。同意説明文書は、誰でも分かる用語で、できる限り専門用語を使わずに記載することが推奨されます。</li><li>被験者(またはその法定代理人等)は、その治験に参加するかどうかを決定する前に、すべての質問が満足のいくまで回答されるだけの十分な時間と機会を持つ必要があります。治験についてのすべての質問は、被験者/その法定代理人等が満足いくまで返答されなければなりません。</li></ul>
署名
署名
被験者の治験への参加に先立ち、被験者またはその法定代理人等はインフォームド・コンセントに署名および日付を記入し、その後、そのインフォームド・コンセント取得のための説明を行った者も署名および日付を記入しなければなりません。被験者またはその法定代理人等がその文書を読むことができない場合、インフォームド・コンセントの全過程に、公平な立会人が参加しなければなりません。インフォームド・コンセントおよびその他の書面による情報が読み上げられ、被験者またはその法定代理人等へ説明され、被験者またはその法定代理人等が口頭でその治験への参加に同意した後、(さらに可能であれば、被験者またはその法定代理人等が署名および日付を記入し)、立会人はその同意文書に署名ならびに日付を記入する必要があります。
この立会人の署名により、立会人は、同意説明文書等が実際に被験者またはその法定代理人等に説明され、明らかに理解され、そのインフォームド・コンセントが被験者またはその法定代理人等の自由意思により提供されたということの証となります。
<ul><li> 署名ならびに日付を記入した同意文書のコピー、および改訂を含むその他のあらゆる書面による情報は、被験者またはその法定代理人等に提供される必要があります。</li><li>場合によってIRB/IECは、追加の署名および同意手順(両方またはまたはそのいずれか)を要求する可能性があります。</li></ul>
特殊な状況
特殊な状況
治験が、法定代理人等の同意のみに基づいて治験に組み入れざるを得ない被験者を対象として実施された場合(子供、精神疾患で同意能力がない方など)、その被験者は、自身の理解の程度に応じて、その治験について情報を与えられる必要があります。このような状況では、可能であれば、被験者は、インフォームド・コンセント文書への自身の署名ならび日付の記入によって、同意を示す必要があります。
非治療的治験
非治療的治験
非治療的治験(被験者に直接の臨床的利益が予測されないもの)は、通常、自ら同意する能力のある被験者に対して実施される必要があります。ただし、以下の場合、これら治験は、法定代理人等の同意をもって実施することもできます。
<ul><li> 治験の目的が、自らインフォームド・コンセントを与え得る被験者による治験では達成されないこと。</li><li>被験者への予測できるリスクが低い。</li><li>被験者の福祉に対する悪影響が最小限であり低い。</li><li>そのような治験が法律で禁じられていない。</li><li>IRBに対して、このような被験者の参加を明示した上で承認申請が行われ、かかる被験者の参加について承認文書に記載されていること。</li></ul>
このような治験は、例外が正当化されない限り、その治験薬の適応となることが意図された疾病または健康状態にある患者に実施されるべきです。これらの治験における被験者は、特に綿密に観察されるべきであり、不当な苦痛を示している場合は参加を中止する必要があります。
緊急時
緊急時
緊急状況下での治験で、被験者による事前の同意が不可能な場合は、その被験者の法定代理人等からの同意を求める必要があります。ただし、被験者の同意が不可能で、被験者の法定代理人等がいない状況において治験に組み入れる場合、IRB/IECの承認を受けている治験実施計画書内(またはその他の文書内)で記述されている通りの手順に従わなければなりません。
その他の特定の規制要件が存在する可能性があり、その場合はこれらを遵守しなければなりません。このような組み入れでも、被験者またはその法定代理人に対し、可能な限り速やかに情報を提供し、必要に応じてその治験を継続するという同意を求めなければなりません(第4.8.10項)。
どのくらい理解できましたか?
確認テストを修了して、どれだけ理解したか試してください。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 同意プロセスには、治験責任医師、治験実施医療機関、治験依頼者、またはその他の代理人の過失に対する、法的責任の免除が含まれます。
同意プロセスは、治験責任医師、治験実施医療機関、治験依頼者、またはその他の代理人の過失に対して、法的責任を免除する、または免除するように見えてはいけまません。
同意プロセスは、治験責任医師、治験実施医療機関、治験依頼者、またはその他の代理人の過失に対して、法的責任を免除する、または免除するように見えてはいけまません。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 治験への参加を継続するという被験者の意志に影響を及ぼす可能性のある新しい情報が得られた場合、これを迅速に被験者またはその法定代理人等に通知しなければなりません。
治験への参加を継続するという被験者の意志に影響を及ぼす可能性のある新しい情報が得られた場合、これを迅速に被験者またはその法定代理人等に通知し、かつこれら情報伝達について治験記録の一部として文書化されなければなりません。
治験への参加を継続するという被験者の意志に影響を及ぼす可能性のある新しい情報が得られた場合、これを迅速に被験者またはその法定代理人等に通知しなければなりません。
被験者またはその法定代理人等が読むことができない場合、インフォームド・コンセントの全過程で、_____が参加しなければなりません。
公平な立会人
弁護士
医師
看護師
被験者またはその法定代理人等が読むことができない場合、インフォームド・コンセントの全過程に、公平な立会人が参加しなければなりません。
被験者またはその法定代理人等が読むことができない場合、インフォームド・コンセントの全過程に、公平な立会人が参加しなければなりません。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 非治療的治験は、例外が正当化されない限り、その治験薬の適応となることが意図された疾病または健康状態にある患者に実施されるべきです。
非治療的治験は、例外が正当化されない限り、その治験薬の適応となることが意図された疾病または健康状態にある患者に実施されるべきです。これらの治験における被験者は、特に綿密に観察されるべきであり、不当な苦痛を示している場合は参加を中止する必要があります。
非治療的治験は、例外が正当化されない限り、その治験薬の適応となることが意図された疾病または健康状態にある患者に実施されるべきです。
被験者に提供される、書面でのインフォームド・コンセント文書およびその他のあらゆる資料に対して、IRB/IECの承認が_____。
必要です
推奨されます
これには、広告(使用されている場合)が含まれます。
被験者に提供される、書面でのインフォームド・コンセント文書およびその他のあらゆる資料に対して、IRB/IECの承認が必要です。
治験実施計画書(プロトコル)の遵守
この章では、治験実施計画書の遵守に関する責務について説明します。
第5章:治験実施計画書(プロトコル)の遵守
治験責任医師は、治験依頼者、IRB/IEC、および必要であれば適用される規制当局によって同意された承認済みの治験実施計画書(プロトコル)を厳密に遵守して、治験を実施しなければなりません。最初の被験者の組み入れ登録に先立ち、治験依頼者および場合によっては規制当局の同意が必要です。また、適切に構成されたIRB/IECによる承認または好意的判定も必要です。
治験責任医師/治験実施医療機関およびその治験に関与しているその他の団体(またはそのいずれか)と共に治験依頼者の間でなされた合意が与えた同意は、治験実施計画書の一部として、または独立した契約書内で、書面にされる必要があります。
IRB/IEC の承認
治験責任医師は、治験開始前に以下のものに対して、IRB/IECからの日付入り承認文書を得なければなりません。治験実施計画書もしくは同意文書の変更前も同様です。
- 治験実施計画書
- 同意説明文書(改訂も含む)
- 被験者に提供される、その他のあらゆる明記された情報
- 広告を含む被験者の募集手順(あれば)
この文書のコピーは、定期的に、治験依頼者によって要求され、また治験依頼者に対して提供されます。新規申請もしくは進行中の変更申請の一部としてIRB/IECに提出しなければならない全資料のリストは様々である可能性がありますが、上記にリストアップされた品目、現行の治験薬概要書(IB)のコピー、およびその他の任意または必須のあらゆる資料が含まれます。改訂済み/更新済み資料のコピーも、IRB/IECに提出する必要があります。
治験実施計画書の遵守
治験責任医師は、治験依頼者による同意及びIRB/IECからの事前審査に基づく承認文書を得ることなく、治験実施計画書の逸脱または変更も行うべきではありません。唯一の例外は、その変更が事務的変更である場合(たとえば氏名や電話番号の変更など)か、このような変更が被験者への緊急の危険を回避するために必要である場合です。
後者の種類の逸脱は、事前の同意なしに行われる可能性がありますが、治験依頼者、IRB/IEC、および(必要な場合は)規制当局に、できる限り速やかに通知されなければなりません。すべての治験実施計画書の逸脱は、治験責任医師または指名者によって文書化ならびに説明されなければなりません。
被験者に対する医療
治験中ならびに治験後に発生した有害事象に対する適切な医療を含む、医療上の監督も必要です。別の医療関係者への紹介を含む、被験者に対する治療、およびすべての治験に関連する医療的もしくは歯科的な判断をすることは、治験責任医師または治験分担医師の責任です。通常、適切な免許を有していることを文書化することが求められており、多くの場合、治験依頼者は個々の医療/歯科の免許のコピーを要求します。治験依頼者によっては、追加の免許を有していることや、資格認定を要求する場合があります(たとえば、ある職能団体による資格認定など)。
治験における治験責任医師または治験分担医師となる資格を持つ医師(もしくは適切であれば歯科医師)は、すべての治験関連の医療的(または歯科的)判断に対する責任を負う必要があります。被験者の治験への参加中および参加後、治験責任医師/治験実施医療機関は、治験に関連した臨床的に重大な検査値を含む、あらゆる有害事象に対する適切な医療を被験者に施すことを確実にする必要があります。治験責任医師/治験実施医療機関は、治験責任医師が気付いた疾病に対し医療が必要とされる場合、そのことを被験者に通知する必要があります。
参加中止の理由
被験者には、治験の終了前に参加を取りやめる選択した理由を明らかにする義務はありませんが、治験責任医師は被験者の権利を尊重したうえで、その中止の理由を確認するための適切な努力を払う必要があります。
リスク
治験実施計画書への厳格な遵守を怠ると、多くの問題が起こります。これらの中で第一に挙げられるのは、被験者がリスクにさらされる可能性です。次に、データを分析する方法は、被験者の登録前に決定されるため、治験実施計画書からの逸脱は、ばらつきを生み出し、導き出される統計的推測を無効にする可能性があります。
たとえば、ある化合物に対する既知の薬物動態プロフィールに基づいた安全性のパラメータが、初回投与後の24時間を評価するよう計画されているにもかかわらず、別な時間に収集された場合、その化合物の真の影響は分からない可能性があります。
リソース
適切なリソース(たとえば、時間、資格を持つスタッフ、施設、および適格な被験者を得る方法など)を有することが期待されており、これらは治験前および治験中をとおして治験依頼者によって評価されます。この責務の一部として治験責任医師は、治験を補助するあらゆる人物が、治験責任医師と同様に、これらの指名された責務を遂行するために、トレーニング、教育、および経験によって適切に資格認定されていることを確実にしなければなりません。治験薬を含む、治験実施計画書内の特定の情報/トレーニングは、提供され、かつそのことを文書化する必要があります。
業務の委任
治験責任医師は、治験実施施設で実施される治験の業務を委任することができますが、治験業務を委任されたあらゆる個人または団体を監督する責任を負います。治験責任医師/治験実施医療機関が、治験業務を実施するためにある団体のサービスを保有している場合は、それらの治験業務を遂行する資格をこの団体が有していることを保証し、遂行される治験業務および生成されるあらゆるデータの完全性を保証するための手順を履行する必要があります。
治験責任医師が業務の委任を指名したリストは、治験の恒久的文書の一部として保存されます。このリストはしばしば、個々の署名およびイニシャルを記録しているログと組み合わされます。
質問または意見
治験責任医師およびそのスタッフは、治験依頼者側(medical monitor等を含む)に対し、治験実施計画書または治験のあらゆる側面についての質問または意見を示すべきです。ただし、彼らが治験実施計画書からの例外を認可する(すなわち逸脱を許す)ことを期待すべきではありません。治験実施計画書への遵守の不履行は、監査担当者および規制当局の査察官の両方によって最も頻繁に発見されるものの一つです。
どのくらい理解できましたか?
確認テストを修了して、どれだけ理解したか試してください。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 治験責任医師は、治験依頼者、IRB/IEC、および必要であれば適用される規制当局によって同意された、承認済みの治験実施計画書を厳密に遵守して治験を実施しなければなりません。
最初の被験者の組み入れに先立ち、治験依頼者および場合によっては規制当局の同意が必要です。
治験責任医師は、治験依頼者、IRB/IEC、および必要であれば適用される規制当局(複数の場合あり)によって同意された、承認済みの治験実施計画書を厳密に遵守して治験を実施しなければなりません。
治験責任医師は、被験者への緊急の危険を回避するために変更が必要である状況を除き、治験依頼者による同意及びIRB/IECからの事前審査に基づく承認文書を得ることなく、治験実施計画書へのいかなる逸脱/除外または変更も_____。
行うべきではありません
行うべきです
治験実施計画書の逸脱/例外は、その変更が事務的変更である場合(たとえば氏名や電話番号の変更など)か、このような変更が被験者への緊急の危険を回避するために必要である場合を除き、治験依頼者およびIRB/IECからの事前審査に基づいた文書化された同意を得て、唯一実施することができます。
治験責任医師は、被験者への緊急の危険を回避するために変更が必要である状況を除き、治験依頼者による同意及びIRB/IECからの事前審査に基づく承認文書を得ることなく、治験実施計画書へのいかなる逸脱/除外または変更も行うべきではありません。
治験中にデータを分析する方法は、被験者の組み入れ_____に決定されます。
前
後
中
治験実施計画書からの逸脱は、治験のばらつきを生み出し、導き出される統計的推測を無効にする可能性があります。
治験中にデータを分析する方法は、被験者の登録前に決定されます。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 治験実施計画書の不遵守は、監査担当者および規制当局の査察官の両方によって最も頻繁に発見されるものの一つです。
治験実施計画書の不遵守は、監査担当者および規制当局の査察官の両方によって最も頻繁に発見されるものの一つです。
治験実施計画書の不遵守は、監査担当者および規制当局の査察官の両方によって最も頻繁に発見されるものの一つです。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 治験責任医師が業務の委任を指名したリストは、治験終了後90日間、保存されます。
治験責任医師が業務の委任を指名したリストは、治験の恒久的文書の一部として保存されます。このリストはしばしば、個々の署名およびイニシャルを記録しているログと組み合わされます。
治験責任医師が業務の委任を指名したリストは、治験の必須文書の一部として保存され、少なくとも2年間保持されます。
別の医療関係者への紹介を含む、被験者に対する治療、およびすべての治験に関連する医療的もしくは歯科的な判断をすることは、_____の責任です。
治験責任医師または治験分担医師のどちらかで、免許を持つ医師(または適切であれば歯科医師)
治験責任医師
治験分担医師
治験責任医師と治験分担医師のどちらでもない
別の医療関係者への紹介を含む、被験者に対する治療、およびすべての治験に関連する医療的もしくは歯科的な判断をすることは、治験責任医師または治験分担医師のどちらかで、免許を持つ医師(または適切であれば歯科医師)の責任です。
別の医療関係者への紹介を含む、被験者に対する治療、およびすべての治験に関連する医療的もしくは歯科的な判断をすることは、治験責任医師または治験分担医師のどちらかで、免許を持つ医師(または適切であれば歯科医師)の責任です。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 治験実施計画書および同意文書はIRB/IECの承認を必要としますが、広告を含む被験者の募集手順は該当しません。
治験責任医師は、治験実施計画書、同意説明文書、および被験者の募集手順に対し、日付入りのIRB/IECからの承認文書を受け取っていなければなりません。
治験責任医師は、被検者の募集手順に対し、日付入りのIRB/IECからの承認文書を受け取っていなければなりません。
治験薬
この章では、治験薬に関連する治験責任医師の責務について説明します。
第6章: 治験薬
治験実施施設における治験薬の管理(たとえば受領、保管、調剤、および管理など)は、治験責任医師/治験実施医療機関の責任です。国および機関の方針に応じて、治験責任医師はこれらの責任の一部またはすべてを、治験責任医師/治験実施医療機関の監督下にある適切に資格認定された個人(薬剤師など)に委任する場合があります。
治験薬の記録
これらの責務を遂行する個人が誰であるかにかかわらず、治験責任医師は以下に示す記録(すなわち継続した管理記録)を管理しなければなりません。
- 実施施設による納入および受領
- 実施施設における在庫
- 現在利用可能な数量
- 被験者への調合および被験者による返却の量と日付と含む、個々の被験者による使用状況
- 最終的な処分(たとえば、治験依頼者に返却された、もしくは廃棄された詳細な在庫量)。治験実施施設による治験薬の廃棄は、通常、治験依頼者からの書面による許諾を必要とします。
記録の内容
治験薬の記録には次のものが含まれる必要があります。
- 日付
- 数量
- バッチ/シリアル番号
- 有効期限(該当する場合)
- 製品ならびに個々の被験者に割り当てられた、固有のコード番号
保管および使用
治験薬は、治験実施計画書および規制要件が要求しているとおりに保管および使用されなければなりません。治験実施計画書またはその他の文書には、保管要件に関する指示が含まれます。さらに、治験責任医師、または治験責任医師/治験実施医療機関によって指名された人物は、各被験者に治験薬の使用について説明し、各被験者がこれらの指示に従っていることを定期的に点検する必要があります。
適切な用量および在庫
治験責任医師は、被験者が治験実施計画書によって定められた用量を提供されていることを適切に文書化した記録を保持すること、ならびに治験依頼者から受領したすべての治験薬を照合することが必要です。特定の治験のために供給された治験薬は、決してその治験に組み入れられていない者が使用してはなりません。
手順
治験責任医師は常に、その製品が承認済みの治験実施計画書によって要求されているように調剤ならびに使用されたことを確認できるようにし、また、受領したすべての製品に対して説明できるようにしなければなりません。
無作為化の手順には厳密に従わなければならず、治療キーコードは、治験実施計画書に記載されている通りにのみ開封されます。治験実施施設におけるすべての盲検解除は、治験依頼者に対し、文書化、説明、および即時報告を行わなければなりません。
どのくらい理解できましたか?
確認テストを修了して、どれだけ理解したか試してください。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 治験実施施設における治験薬の管理(受領、保管、調剤、および管理など)は、IRBの責任です。
治験実施施設における治験薬の管理(受領、保管、調剤、および管理など)は、治験責任医師/治験実施医療機関の責任です。
治験実施施設における治験薬の管理(受領、保管、調剤、および管理など)は、治験責任医師/治験実施医療機関の責任です。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 治験実施施設による治験薬の廃棄は、通常、治験依頼者からの書面による許諾を必要とします。
治験実施施設による治験薬の廃棄は、通常、治験依頼者からの書面による許諾を必要とします。
治験実施施設による治験薬の廃棄は、通常、治験依頼者からの書面による許諾を必要とします。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 治験責任医師、または治験責任医師/治験実施医療機関によって指名された人物は、各被験者に治験薬の使用について説明し、各被験者が投与の指示ならびに摂取頻度に従っていることを定期的に点検する必要があります。
治験実施計画書またはその他の文書には、環境条件(温度など)およびその他の投与指示ならびに摂取頻度が含まれます。
治験責任医師、または治験責任医師/治験実施医療機関によって指名された人物は、各被験者に治験薬の使用について説明し、各被験者が指示に従っていることを定期的に点検する必要があります。
被験者が治験実施計画書によって定められた用量を提供されたことを適切に文書化した記録を保存し、治験依頼者から受領したすべての治験薬を照合しなければならないのは誰ですか?
治験責任医師
治験依頼者
IRBのメンバー
治験分担医師
特定の治験のために供給された治験薬は、決してその治験に組み入れられていない者が使用してはなりません。
治験責任医師は、被験者が治験実施計画書によって定められた用量を提供されていることを適切に文書化した記録を保存すること、ならびに治験依頼者から受領したすべての治験薬を照合することが必要です。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 治験責任医師は常に、その製品が承認済みの治験実施計画書によって要求されているように調剤ならびに使用されたことを確認できるようにし、また、受領したすべての製品に対して説明できるようにしなければなりません。
無作為化の手順には厳密に従わなければなりません。治験実施施設によるすべての盲検解除は、治験依頼者に対し、文書化、説明、および即時報告を行わなければなりません。
治験責任医師は常に、その製品が承認済みの治験実施計画書によって要求されているように調剤ならびに使用されたことを確認できるようにし、また、受領したすべての製品に対して説明できるようにしなければなりません。
記録および報告
この章では、治験責任医師の報告および文書化に対する要求事項について説明します。
第7章:記録および報告
治験責任医師は、各被験者についてのすべての観察記録を含め適切かつ正確な原資料ならびに治験記録を、保存しなければなりません。これは、ALCOA-C原則に基づいていますが、この意味は、「原データは、帰属性(Attributable)、判読性(Legible)、同時性(Contemporaneous)、原本性(Original)、正確性(Accurate)、および完全性(Complete)、すなわちALCOA-Cでなければならない」を示しています。原データへの変更は、追跡可能である必要があり、元のエントリーを不明瞭にしてはならず、また、必要であれば説明可能でなければなりません。さらに、治験責任医師は、症例報告書(CRF)およびすべての要求される報告において、データの正確さ、完全性、読みやすさ、および適時性を保証しなければなりません。
原資料に基づくCRFにおいて報告されるデータは、原資料と矛盾しないか、またはその矛盾が説明されていなければなりません。CRFに対するあらゆる変更または修正は、日付とイニシャルを記入し、(必要であれば)説明されなければならず、また、元のエントリーを不明瞭にするものであってはなりません(すなわち監査証跡が保存されなければならない)。これは、書面および電子的な文書両方の変更または修正に適用されます。治験依頼者は、治験責任医師および治験責任医師の指名代理人(またはそのどちらか)に対し、これらの修正についてのガイダンスを提供する必要があります。治験依頼者は、治験依頼者の指名代理人によってCRFに加えられた変更または修正が文書化され、必要なものであること及び治験責任医師によって承認されていることを保証するための手順書を有している必要があります。
文書の保存
治験責任医師/治験実施医療機関は、これらの文書に対する予想外または早期の破棄を予防する必要があります。治験に関わる金銭の支払いについては、治験依頼者と治験責任医師/治験実施医療機関の間の合意の下、文書化されなければなりません。治験責任医師/治験実施医療機関は、モニター、監査担当者、IRB/IEC、または規制当局の要求により、すべての要求される治験関連記録を彼らが直接閲覧できるようにする必要があります。
治験文書
治験責任医師/治験実施医療機関は、ICH GCPの第8項に記載されているとおり、また適用される治験実施医療機関、治験依頼者、および規制要件によって要求されているとおりに、詳細な治験文書を保存しなければなりません。数多くの機関および治験依頼者が、追加の項目を要求します。これらの記録は必須文書と称され、「治験の実施と得られたデータの品質を個別に、かつまとめて評価することを可能にする文書」です。これらの文書は、GCPの基準および適用される規制要件に対する治験責任医師、治験依頼者、およびモニターの遵守状況を証明するのに役立ちます。
必須文書は、治験責任医師、治験依頼者、およびモニターによる治験の管理を円滑にし、監査および査察(またはそのいずれか)のための記録を提供します。
第8項
ICH GCPの第8項は、各治験の治験マスターファイル内に保管されるべき文書を詳述している、3つの表を提供しています。これは、ファイルの保存場所(たとえば治験依頼者、治験責任医師、またはその両方)を特定し、各文書が果たす目的の簡単な説明を提供します。 <a class="jobaid" data-forced="no" href="http://ichgcp.net/8-essential-documents-for-the-conduct-of-a-clinical-trial" target="_blank">ここ</a> をクリックすると、以下の段階のためにファイル内に生成ならびに保持されるべき必須文書のリストを閲覧することができます。
- 治験開始前
- 治験実施中
- 治験の終了または中止後
被験者の記録
治験全体を通じた各被験者の進捗は、原資料内に記録され、その後に症例報告書(CRF)/eCRFに転記されます。CRF/eCRFのデータと原資料内に記載されたデータの間の不一致は説明されなければなりません。CRFを含む文書が電子的か紙面かにかかわらず、あらゆる変更は、その変更をいつ、誰が行ったかという情報を伴っていなければなりません。紙の文書が使用される場合は、変更または修正を行った人物によってイニシャルと日付を付記し、かつ(必要に応じて)説明されなければなりません。
監査証跡
「監査証跡」を保存するため、元のデータは不明瞭になってはいけません。紙のコピーにおける訂正は、元のエントリー上に一重の取り消し線を引き、その近くに新しいデータを書き込むことで完成します。元のエントリーを隠したり取り除くような、消去、修正液の使用、またはその他の恒久的変更は許されません。電子的なCRFには、データエントリーの日時を記録するための自動化された方法があり、元のエントリーおよび変更を加えた人物の身元を管理するようになっています。
電子医療記録(EMR)/電子健康記録(EHR)のシステムは、データを正確に保管し、経時的に患者の状態を捉えるように設計されています。これによって以前の紙面による患者の医療記録を探し出す必要が無くなり、またデータの正確さと読みやすさを確保する助けとなります。編集可能なファイルが1つしかないことで、データの複製のリスクを軽減することができ、さらにそのファイルが最新であることを意味し、および紙面紛失のリスクを低減することを意味します。EMRのデジタル情報は、検索可能で、かつ単一のファイルに納めることができるため、患者における疾患傾向や長期間の変化を精査するために医療データを抽出する場合に効果的です。
記録保持および閲覧
必須文書は、「ICH地域において最後に製造(輸入)承認された後、少なくとも2年間、およびICH地域において審査中の製造(輸入)申請がなくなるまで、または、臨床開発が公式に中止されてから少なくとも2年が経過するまで」保持される必要があります。
ただし、治験責任医師は、治験依頼者および規制当局(またはそのどちらか)の要求事項との合意がより長い保持期間を要求している場合があることにも注意しなければなりません。実際には、その記録がもはや必要ではなくなったことを治験責任医師に通知する責務も有している治験依頼者の承認なしには、記録を破棄することはできません。
治験文書は、権限を持つ治験依頼者の代理人(モニター、監査担当者など)、IRB/IECの役員、および必要な場合には規制当局の査察官(またはこれらのいずれか)が直接閲覧できるようにする必要があります。
報告要件
各ボタンをクリックすると、治験責任医師の追加の報告要件について知ることができます。
安全性の報告
安全性の報告
迅速で正確な安全性の報告は、被験者の保護に関する基本的なGCPの責務を遂行するために必要不可欠です。治験実施計画書は、有害事象、臨床検査値異常、およびその他の重大な安全性評価の報告について、手順と時間的な要求事項を特定します。
いくつかの定義は、安全性報告要件を理解するために重要です。
<ul><li> 有害事象(AE:adverse event)</li><li>副作用(ADR: Adversed Drug Reaction)</li><li>重篤な有害事象(SAE:serious adverse event)</li><li>予測できない副作用(Unexpected ADR)</li></ul>
手順
手順
治験実施計画書またはその他の治験文書(治験薬概要書など)内で明確に特定されていない限り、すべてのSAEは、報告要件に従って、また治験実施計画書において治験依頼者によって規定されている期間内に、速やかに治験依頼者に報告されなければなりません。これらの報告の後には、詳細な書面による報告を行う必要があります。治験責任医師はまた、予測できない重篤な副作用についての規制当局ならびにIRB/IECへの報告に関連した、適用される規制要件も遵守する必要があります。新しい情報(病理報告、最終医療報告、剖検報告書など)が得られた場合は、追加報告が必要になる場合があります。さらに、治験責任医師は、これらの事象をIRB/IECおよび規制当局に報告することに関する、すべての要求事項を遵守する必要があります。
被験者関連の報告は、氏名、個人認証番号、または住所ではなく、固有のコード番号で特定されるべきです。治験責任医師およびそのスタッフが、適用される機密保持関連の規制要件に精通していることは重要です。
安全性報告についての詳しい説明は、ICHガイドライン E2A「治験における安全性データの取り扱いについて:緊急報告のための定義と基準」で見ることができます。
進捗報告
進捗報告
治験責任医師は、IRB/IECおよび治験依頼者に進捗報告を提出する責任を負っています。より頻繁な報告が要求される場合がありますが、これらの報告は通常、1年に一度提出されます。地域の規制で要求されている場合、治験責任医師は、それらの機関に進捗報告を提出する責任も負っています。治験の実施に重大な影響を与える、および被験者へのリスクを増大させる(またはそのどちらかの)変更については、書面による報告書を治験依頼者およびIRB/IECに提出する必要があります。
最終報告
最終報告
治験が終了した際は、治験責任医師は治験実施医療機関およびIRB/IECに通知し、すべての必要な報告を治験依頼者に提供しなければなりません。治験責任医師は治験の結果の概要をIRB/IECに提供する必要があります。必要な場合は、規制当局による報告に関する要求を満たさなければなりません。最終報告は通常、安全性および有効性の統計的分析が完了した後で提出されます。
治験の中止または中断
治験の中止または中断
治験が何らかの理由で中止または中断された場合、治験責任医師は直ちに被験者に通知し、適切な治療とフォローアップを確実に手配する必要があります。
以下の各状況において、治験責任医師は適切な団体(たとえば治験実施医療機関、IRB/IEC、治験依頼者、規制当局など)に、中止または中断についての、詳細な書面による説明を提出する必要があります。
ケース1:治験責任医師が、治験依頼者の事前の同意なしに治験を中止または中断する場合
ケース1:治験責任医師が、治験依頼者の事前の同意なしに治験を中止または中断する場合
治験責任医師は、治験実施医療機関、治験依頼者、およびIRB/IECに通知する必要があります。
ケース2:治験依頼者が治験を中止または中断する場合
ケース2:治験依頼者が治験を中止または中断する場合
治験依頼者は、治験実施医療機関およびIRB/IECに通知し、IRB/IECに詳細な書面による報告を提出する必要があります(第5.2.1項も参照のこと)。治験依頼者は、規制当局に通知しなければなりません。
ケース3: IRB/IECが治験を中止または中断する場合
ケース3: IRB/IECが治験を中止または中断する場合
治験責任医師は、治験実施医療機関および治験依頼者に通知する必要があります(第3.1.2項および第3.3.9項も参照のこと)。
どのくらい理解できましたか?
確認テストを修了して、どれだけ理解したか試してください。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 必須文書は、GCPの基準および適用される規制要件に対する治験責任医師、治験依頼者、およびモニターの遵守状況を証明するのに役立ちます。
治験責任医師/治験実施医療機関は、第8項に記載されているとおりに、また適用される治験実施医療機関、治験依頼者、および規制要件によって要求されているとおりに、詳細な治験文書を保存しなければなりません。最低限のリストは、ICH GCPの第8項に記載されています。これらの記録は必須文書と称され、治験の実施と得られたデータの品質を個別に、かつまとめて評価することを可能にするものです。
必須文書は、GCPの基準および適用される規制要件に対する治験責任医師、治験依頼者、およびモニターの遵守状況を証明するのに役立ちます。
紙面による症例報告書(CRF)上でどのようにデータを修正すべきかを正確に述べているのは、次のうちどれですか?
間違ったデータは一重の取り消し線を引き、新しいデータを記入して、その変更を加えた人物のイニシャルをその隣に付記する。
間違ったデータは削除し、新しいデータを記入して、その変更を加えた人物のイニシャルをその隣に付記する。
変更を加える際は、元のデータの上に一重の取り消し線を引き、その近くに新しいデータを書き加えます。元のデータが不明瞭になってはいけません。改訂は、その変更を行った人物によってイニシャルと日付が付記されている必要があります。
元のデータが不明瞭になってはいけません。改訂は、その変更を行った人物によってイニシャルと日付が付記されている必要があります。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 症例報告書(CRF)およびその他の文書からデータが失われると、評価が無効になり、被験者の安全を脅かす可能性があります。
治験責任医師は、報告されたデータの正確さ、完全性、および適時性を確実にしなければなりません。
データが失われると、製品の評価が無効になり、被験者の安全を脅かす可能性があります。
被験者は、_____で特定される必要があります。
固有のコード番号
氏名
個人認証番号
住所
すべての被験者関連の報告において、被験者は、氏名、個人認証番号、または住所ではなく、固有のコード番号で特定されるべきです。治験責任医師およびそのスタッフが、適用される機密保持関連の規制要件に精通していることは重要です。
被験者は、氏名、個人認証番号、または住所ではなく、固有のコード番号で特定されるべきです。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 最終報告は通常、安全性および有効性の統計的分析が完了する前に提出されます。
最終報告は通常、安全性および有効性の統計的分析が完了した後で提出されます。
最終報告は通常、安全性および有効性の統計的分析が完了した後で提出されます。
監視
この章では、治験責任医師が準備する必要のある訪問の種類について説明します。
第8章:監視
モニタリング訪問の目的は、治験の進捗を監視すること、ならびに治験実施計画書、標準業務手順(SOP)、GCP、および適用される規制要件に従って、治験が実施、記録、報告されていることを確認することです。治験責任医師は、治験依頼者からの有資格の代理人が、合意した時間に症例報告書を調査およびレビューできるようにしなければなりません。これらの訪問中、権限を持つ治験依頼者の従業員が、原資料を閲覧できるようになっていなければなりません。これらのモニタリング訪問中は、治験実施計画書からの逸脱を説明し、症例報告書上の記載に対する修正を行う時間が必要となります。
治験責任医師はまた、治験依頼者の代理人が、治験薬の保管と在庫を調査することも許可しなければなりません。治験依頼者の代理人は、その治験プログラムに関与しているスタッフとのコミュニケーションを行えるよう、取り計らわれなければなりません。
どのくらい理解できましたか?
確認テストを修了して、どれだけ理解したか試してください。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 治験責任医師は、治験依頼者および規制当局からの有資格の代理人が、記録を調査できるようにしなければなりません。
治験責任医師は、治験依頼者による監査および規制当局による査察を許可しなければなりません。
治験責任医師は、記録の査察を許可しなければなりません。
正しいですか、それとも 間違っていますか: モニタリング訪問の目的は、モニターが治験責任医師とのみコミュニケーションをとることです。
モニタリング訪問の目的は、治験の進捗を監視すること、ならびに治験実施計画書、標準業務手順、GCP、および適用される規制要件に従って、治験が実施、記録、報告されていることを確認することです。
モニタリング訪問の目的は、治験の進捗を監視すること、ならびに治験実施計画書、標準業務手順、GCP、および適用される規制要件に従って、治験が実施、記録、報告されていることを確認することです。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 規制当局の代理人は、査察に関するすべての記録を調べることはできますが、治験依頼者の書面による承認なしにはそれらをコピーすることはできません。
規制当局の代理人は、治験に関連したあらゆる匿名化された文書に対し、閲覧、調査、およびコピーを行うことができます。
規制当局の代理人は、記録をコピーすることを許されています。
規制当局が治験に関連する文書の査察を行えるようにしなければならないのは誰ですか?
治験責任医師
独立倫理委員会(IEC)
治験審査委員会(IRB)
治験分担医師
治験責任医師は、規制当局による査察について、できる限り速やかに治験依頼者に通知する必要があります。治験依頼者は、その査察を迅速に処理するため、治験の記録をまとめる手助けをすることができます。
治験責任医師は、規制当局が治験に関連する文書の査察を行えるようにしなければなりません。
まとめ
では、治験を実施する治験責任医師に対するICH GCPの責務についてまとめましょう。
第9章:まとめ
このコースは、ICHに記載されている、治験責任医師の責務について紹介してきました。ここまでに、被験者の権利と福祉、およびデータの完全性を保護するために使用される、相(フェーズ)および手順を説明しました。
あなたはこれで、治験をどのように計画、実施、記録、および報告するかについて、より深い理解を得られたことと思います。治験を実施する上での治験責任医師としてのあなたの役割は、患者の安全およびデータの品質と完全性を確保するため、ならびに臨床研究の進歩を支えるために重大です。
チャレンジ
以下の確認テストを完了して、このコースの修了単位を受け取ってください。
どのくらい理解できましたか?
以下の確認テストを完了して、このコースの修了単位を受け取ってください。
第3相試験の目的は、 _____ です。
治療の安全性と有効性を統計的に検証すること
健常な被験者において良好な忍容性を示している、安全用量の最大限度を判断すること
治療上の有益性を評価し始めること
用量を確定すること
第3相試験の目的は、対象集団に対して処方される最終用量の安全性と有効性を検証することです。
第3相試験の目的は、対象集団に対して処方される最終用量の安全性と有効性を検証することです。
第2相試験の主要目的の1つは、 _____ です。
第3相試験中に使用される用量および治験計画を確立すること
最大耐量を決定すること
現在の治療を新しい化合物と比較すること
第2相試験の目的は、安全性プロフィールと、対象集団において最も有効な用量との均衡を保つことです。この治験の結果は、第3相の安全性および有効性の試験において検証される最終用量を決定します。
第2相試験の目的は、安全性プロフィールと、対象集団において最も有効な用量との均衡を保つことです。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 第1相試験の目的は、新製品の忍容性および薬理学的特性を評価することです。
第1相試験の目的は、新製品の忍容性および薬理学的特性を評価することです。この治験から得た用量は、第2相試験において検証される用量範囲の基礎になります。
第1相試験の目的は、新製品の忍容性および薬理学的特性を評価することです。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 同意プロセスには、治験責任医師、治験実施医療機関、治験依頼者、またはその他の代理人の過失に対する、法的責任の免除が含まれます。
同意プロセスは、治験責任医師、治験実施医療機関、治験依頼者、またはその他の代理人の過失に対して、法的責任を免除する、または免除するように見えてはいけません。
同意プロセスは、治験責任医師、治験実施医療機関、治験依頼者、またはその他の代理人の過失に対して、法的責任を免除する、または免除するように見えてはいけません。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 治験への参加を継続するという被験者の意志に影響を及ぼす可能性のある新しい情報が得られた場合、これを迅速に被験者またはその法定代理人等に通知しなければなりません。
治験への参加を継続するという被験者の意志に影響を及ぼす可能性のある新しい情報が得られた場合、これを迅速に被験者またはその法定代理人等に通知し、かつこれら情報伝達について治験記録の一部として文書化されなければなりません。
治験への参加を継続するという被験者の意志に影響を及ぼす可能性のある新しい情報が得られた場合、これを迅速に被験者またはその法定代理人等に通知しなければなりません。
被験者またはその法定代理人等が読むことができない場合、インフォームド・コンセントの全過程で、_____が参加しなければなりません。
公平な立会人
弁護士
医師
看護師
被験者またはその法定代理人等が読むことができない場合、インフォームド・コンセントの全過程に、公平な立会人が参加しなければなりません。
被験者またはその法定代理人等が読むことができない場合、インフォームド・コンセントの全過程に、公平な立会人が参加しなければなりません。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 非治療的治験は、例外が正当化されない限り、その治験薬の適応となることが意図された疾病または健康状態にある患者に実施されるべきです。
非治療的治験は、例外が正当化されない限り、その治験薬の適応となることが意図された疾病または健康状態にある患者に実施されるべきです。これらの治験における被験者は、特に綿密に観察されるべきであり、不当な苦痛を示している場合は参加を中止する必要があります。
非治療的治験は、例外が正当化されない限り、その治験薬の適応となることが意図された疾病または健康状態にある患者に実施されるべきです。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 必須文書は、GCPの基準および適用される規制要件に対する治験責任医師、治験依頼者、およびモニターの遵守状況を証明するのに役立ちます。
治験責任医師/治験実施医療機関は、第8項に記載されているとおりに、また適用される治験実施医療機関、治験依頼者、および規制要件によって要求されているとおりに、詳細な治験文書を保存しなければなりません。最低限のリストは、ICH GCPの第8項に記載されています。これらの記録は必須文書と称され、治験の実施と得られたデータの品質を個別に、かつまとめて評価することを可能にするものです。
必須文書は、GCPの基準および適用される規制要件に対する治験責任医師、治験依頼者、およびモニターの遵守状況を証明するのに役立ちます。
紙面による症例報告書(CRF)上でどのようにデータを修正すべきかを正確に述べているのは、次のうちどれですか?
間違ったデータは一重の取り消し線を引き、新しいデータを記入して、その変更を加えた人物のイニシャルをその隣に付記する。
間違ったデータは削除し、新しいデータを記入して、その変更を加えた人物のイニシャルをその隣に付記する。
変更を加える際は、元のデータの上に一重の取り消し線を引き、その近くに新しいデータを書き加えます。元のデータが不明瞭になってはいけません。改訂は、その変更を行った人物によってイニシャルと日付が付記されている必要があります。
元のデータが不明瞭になってはいけません。改訂は、その変更を行った人物によってイニシャルと日付が付記されている必要があります。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 症例報告書(CRF)およびその他の文書からデータが失われると、評価が無効になり、被験者の安全を脅かす可能性があります。
治験責任医師は、報告されたデータの正確さ、完全性、および適時性を確実にしなければなりません。
データが失われると、製品の評価が無効になり、被験者の安全を脅かす可能性があります。
被験者は、_____で特定される必要があります。
固有のコード番号
氏名
個人認証番号
住所
すべての被験者関連の報告において、被験者は、氏名、個人認証番号、または住所ではなく、固有のコード番号で特定されるべきです。治験責任医師およびそのスタッフが、適用される機密保持関連の規制要件に精通していることは重要です。
すべての被験者関連の報告において、被験者は、氏名、個人認証番号、または住所ではなく、固有のコード番号で特定されるべきです。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 最終報告は通常、安全性および有効性の統計的分析が完了する前に提出されます。
最終報告は通常、安全性および有効性の統計的分析が完了した後で提出されます。
最終報告は通常、安全性および有効性の統計的分析が完了した後で提出されます。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 治験責任医師が業務の委任を指名したリストは、治験終了後90日間、保存されます。
治験責任医師が業務の委任を指名したリストは、治験の必須文書の一部として保存されます。このリストはしばしば、個々の署名およびイニシャルを記録しているログと組み合わされます。
治験責任医師が業務の委任を指名したリストは、治験の必須文書の一部として保存されます。
別の医療関係者への紹介を含む、被験者に対する治療、およびすべての治験に関連する医療的もしくは歯科的な判断をすることは、_____の責任です。
治験責任医師または治験分担医師で、免許を持つ医師(または適切であれば歯科医師)
治験責任医師
治験分担医師
治験責任医師と治験分担医師のどちらでもない
別の医療関係者への紹介を含む、被験者に対する治療、およびすべての治験に関連する医療的もしくは歯科的な判断をすることは、治験責任医師または治験分担医師で、免許を持つ医師(もしくは適切であれば歯科医師)の責任です。
別の医療関係者への紹介を含む、被験者に対する治療、およびすべての治験に関連する医療的もしくは歯科的な判断をすることは、治験責任医師または治験分担医師で、免許を持つ医師(もしくは適切であれば歯科医師)の責任です。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 治験実施計画書および同意文書はIRB/IECの承認を必要としますが、広告を含む被験者の募集手順は該当しません。
治験責任医師は、治験実施計画書、同意説明文書、および被験者の募集手順に対し、日付入りのIRB/IECからの承認を受け取っていなければなりません。
治験責任医師は、被験者の募集手順に対し、日付入りのIRB/IECからの承認文書を受け取っていなければなりません。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 治験責任医師は、治験依頼者および規制当局からの有資格の代理人が、記録を調査できるようにしなければなりません。
治験責任医師は、治験依頼者によるモニタリングおよび規制当局による査察を許可しなければなりません。
治験責任医師は、記録の査察を許可しなければなりません。
正しいですか、それとも 間違っていますか: モニタリング訪問の目的は、モニターが治験責任医師とのみコミュニケーションをとることです。
モニタリング訪問の目的は、治験の進捗を監視すること、ならびに治験実施計画書、標準業務手順、GCP、および適用される規制要件に従って、治験が実施、記録、報告されていることを確認することです。
モニタリング訪問の目的は、治験の進捗を監視すること、ならびに治験実施計画書、標準操作手順、GCP、および適用される規制要件に従って、治験が実施、記録、報告されていることを確認することです。
正しいですか、それとも 間違っていますか: 規制当局の代理人は、査察に関するすべての記録を調べることはできますが、治験依頼者の書面による承認なしにはそれらをコピーすることはできません。
規制当局の代理人は、治験に関連したあらゆる文書に対し、閲覧、調査、およびコピーを行うことができます。
規制当局の代理人は、記録をコピーすることを許されています。